所在地：奈良県橿原市

主要用途：店舗

構造：鉄骨造

規模：平屋建

写真：楠瀬友将

ロードサイドの街角

アイウェアブランドJINSのロードサイドに建つ店舗。

奈良盆地の南端に位置し、大和三山を眺めることのできる国道沿いのエリアにて、田畑や宅地、郊外型店舗が入り混じる環境に他2つの店舗と建ち並ぶ計画であった。

３つの店舗が街路でつながり、周囲の住宅地や国道沿いの歩道に連続したロードサイドの街並みをつくり出せないかと考え、街路に向けた大きな開口や造付けベンチ、展示什器による窓辺を大きな軒下が包み込む、街角広場のような建築を提案した。

街路をとり込む大屋根のペリメーターゾーンでは、L型のショーウィンドウがパノラマ的に展開する。メガネ台の向こうには店内風景が広がり、そこから更に街路や他店舗にまで視線が抜け、通りを歩く体験を店舗の中にまで連続させている。また、3mの軒下には、買い物に訪れた人が少し休憩をしたり、待ち合わせをしたりできるように、ベンチや緑地を設けた。

インテリアゾーンには、大屋根や街路のスケールに対応した90角の吉野檜をまま使用した什器をレイアウトし、肌理の細かい木の質感がメガネを引き立てつつ、街路空間に埋れてしまわない大らかなで存在感のある空間とした。